ウォーターデザイン研究会・久保田昌治のブログ

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トリクレン,パークレン、エタン

大戦後我が国は高度経済成長期に有機溶剤や洗剤・洗浄剤としてこんないいものはないと言われたトリクレントリクロロエチレン)、パークレン(テトラクロロエチレン)、エタン(テトラクロロエタン)等を大量に使用して世界第2の経済大国になった。これらの溶剤は何れも有機塩素化合物でありその後その毒性が指摘され現在ではこれら有機塩素化合物系以外の溶剤が使用されるようになっている。問題はこれら有機塩素化合物系の溶剤が使用後どう処理されたかである。本来なら有機物であり土壌に散布すれば土壌中の微生物が食べて分解してくれるものである。しかし有機塩素化合物は微生物が食べるとやられてしまうため食べてくれない。そのため何時までも土壌中に残ってしまう。雨が降れば河川に流れ出し河川水汚染になり、地下に浸透すれば地下水汚染につながる。このようにこれら有機塩素化合物系の溶剤であり洗浄剤が使用後どう処理されたかにより水道水の原水はもちろんのこと大部分が地下水を原水とするミネラルウオーターの安全性に関係してくるのである。